税務調査がどれくらい続くのかは調査に対応する経営者や経理の方が気にされる点かと思います。税務調査で実際に会社に臨場して、帳簿調査をする日数は、中小企業であれば1日~3日と考えておけばよいでしょう。ただし、税務調査は会社における帳簿調査だけではないので、実際の調査終了まではもっと日数がかかります。
臨場してする帳簿調査は1日~3日
まず、臨場して実施する帳簿調査について説明します。
税務調査は、調査の連絡があり、日程調整をして、調査官が会社に臨場して調査を実施します。一般的な流れでは、初日の午前中に会社の事業概要を聴取し、ビジネスモデルや帳簿の流れの説明が終わってから、実際に帳簿調査が始まります。帳簿調査が1日~3日と幅があるのは、会社の事業規模によるところが大きいです。事業規模が多ければ取引量が多くなり、見るべきポイントが多くなるわけです。事業規模で言うと、年間売上が10億円を超えるような税務署の特官部門の所掌となるような法人では、1週間以上の帳簿調査が行われることも珍しくありません。
臨場調査の後はけっこうかかる
会社における帳簿調査が終わったら税務調査が終わりかというと、全然そんなことはありません。予定された日数で終わらない場合、調査官は帳簿データの提出を求める事があるかもしれません。調査官は税務署に戻った後も、会計データなどの検討を通じて調査を継続しています。あるいは、取引先への反面調査や銀行調査も実施するかもしれません。会社に対して、追加で書類の提出を求めてくるかもしれません。
これらの調査は、臨場してから1カ月~長くて半年ぐらいは続く可能性があります。そのような補完調査が終了し、最終的な修正対象の項目が確定すると、調査結果の説明という手続きに入ります。これは、調査官や統括官が、税務調査の内容を説明するものです。この手続きに入れば、9割は税務調査が終わったと言っていいでしょう。
まとめ 税務調査は1か月から半年程度
総括すると、臨場して帳簿調査を実施するのは1日~3日間、その後、1カ月から半年程度は税務調査が続くのは一般的です。日程調整した数日が終わったら税務調査が終わったと思わないようにしましょう。