会社を設立する際に必ず必要なものというのはほとんどありませんが、唯一なくてはならないのが実印です。実印以外にも、設立手続きをするためのお金は必ず必要と言えます。さらに、銀行口座はビジネスをするうえでなくてはならないものでしょう。この記事では、大きくこの3点について解説していきます。

代表者印(会社実印)と銀行印

代表者印

会社が何か手続きや契約をするときには、実印が求められます。

会社実印とは何かというと、印鑑登録をした代表者印です。代表者個人の印鑑ということではなく、会社の代表取締役という役職の印鑑です。

丸印とも呼ばれ、外枠に会社名が入り、内枠に代表取締役印、という文字が入るのが一般的です。大きさは法務局によって「1cm以上3cm以内の正方形に収まるサイズ」と定められています。

設立時に法務局において、「これが代表者の印鑑ですよ」ということで登録をします。この登録をした印鑑が、いわゆる会社の実印ということになります。代表者が承認して印鑑を押すという事は会社の行為として認められるわけです。

銀行印

実印以外にも、できれば作っておいてほしいのが銀行印です。外枠に会社名、内枠に銀行之印という文字が入るのが一般的です。

実印と銀行印が同じであることは、盗難された場合のリスクが高く、一般的には実印と銀行印は分けて作成します。

会社を作ることが決まったら、この2つの印鑑は作成しておくことをお勧めします。

個人実印

会社設立の際には個人の実印も必要になります。あらかじめ住居を管轄する市区町村で登録しておいてください。

会社設立に係るお金

会社を作るためには最低限の事務手続き費用がかかります。株式会社の場合には約30万円です。

それから、事業を運営していくための資本金も必要です。資本金は1円から登記可能ですが、現実的に事業を運営していく場合には、しっかりとした計画に基づいた資金が必要になってきます。どれくらい必要かというのは正解はないので、業種、事業規模、経営戦略などに基づいて決めていくことになります。

銀行口座

ビジネスをしていくにあたって、銀行口座は必須のものと言えるでしょう。

取引の決済は銀行振込を指定される場合が多く、受け取る場合も銀行口座がなければ現金で受け取るしかありません。

銀行口座の作成については会社設立後に作成することになりますが、下記の記事で詳しく解説していますので参照してください。